株式会社小浜酒造
株式会社小浜酒造の起源は江戸時代・文化文政創業の吉岡蔵(1804年~)、文久創業の逸見蔵(1861年~)に遡ります。この時代、江戸庶民の酒文化が栄え、年間122万樽(1樽、72リットル)が運び込まれ、数々の酒蔵は切磋琢磨しこの文化を支えてきました。
そうして現代、歴史ある吉岡蔵と逸見蔵は1965年に両蔵の合併を経て、二つの技術合わさり福井県小浜地区に唯一の日本酒蔵として誕生しました。
五百万石
五百万石のルーツは、
- 幻の酒米と呼ばれる『神力』
- 最古の酒米の『雄町』
を掛け合わせた品種です。
寒冷地の気候に合わせ開発され、大粒で心白(でんぷん質)が多く、雑味の源となるたんぱく質や脂質の含有量が少ない事で、すっきりとしたキレのある味を製造することができるのが特徴です。
伏流水
福井県は豊富なミネラルを含む白山水に恵まれています。
広大なブナ原生林が残る日本三名山の白山代表に様々な山に降る雨雪が、長い年月をかけて良質なミネラルを吸収しながら地層を通り抜け、清流・南川伏流水となって川に流れ込んでいます。
そんな山々からの豊かな湧き水に注目して地酒を楽しめば、楽しみ方に幅が広がること間違いなしです。
純米大吟醸酒 ー若狭ー
小浜を流れる南川の伏流水で仕込んだ純米大吟醸酒です。
精米歩合が50%以下に米を磨き抜くことにより、米の表層にある余計な雑味の源になるたんぱく質や脂質など、しっかりと手間をかけて磨くことで純米酒ならではの特別な味わいに仕上げました。
マスカットのような爽やかな香りがあり、米が作り出した甘みは春を思わせる。
華やかながらもしつこくなく、やわらかな飲み口になっており、飲みやすいお酒です。
福井産の“清酒わかさ”最上位クラスにふさわしい仕上がりになりました。
吟醸 ー熊川宿ー
わかさ富士の代から広く愛される吟醸酒。
麹米に山田錦、掛米に五百万石を使用し醸造しました。
ふくよかな香りに、お米の旨味を感じつつ日本酒らしい辛さの飲み口のお酒。
お料理に合わせて冷や・燗でどうぞ。